オンラインカジノ摘発事件の真相~弁護士の見解は?

オンラインカジノで遊ぶことに、違法性はありません。
しかし、日本の刑法が古いため「オンラインカジノ=グレーゾーン」というのが現状です。
そのため過去には ” 思わぬトラブル ” に巻き込まれた、日本在住のプレイヤーも存在します。
 
その代表的な例が『スマートライブカジノ事件』で、事件発生当時は「日本国内でのオンラインカジノ遊びは違法?」と日本中のプレイヤーを震撼させ、今でも語り草的な事件として知られています。 

そこで今回は【オンラインカジノ摘発事件の真相~弁護士の見解は?】と題し、より多角的な視点から情報を収集・簡易的にまとめながら「間違いなく安全な遊び方」を考察します。
 
 

オンラインカジノのプレイヤーが逮捕された初めての事件

オンラインカジノのプレイヤーが逮捕された初めての事件

2016年3月に『スマートライブカジノ』というオンラインカジノで遊んでいた3人のプレイヤーが、京都府警によって逮捕されました。
スマートライブカジノはイギリスとマルタ共和国のライセンスを所持し、拠点もロンドンに置いた合法のオンラインカジノです。
 
「合法のオンラインカジノだから日本国内で遊んでも、逮捕は絶対ありえない」と考えていた、多くのプレイヤーを震撼させました。
 
逮捕に踏み切った理由は「日本人ディーラーがテーブルに付き、コミュニケーションも日本語中心だから、胴元は確実に日本にいる!」と京都府警に見なされたためで、単純賭博罪が適用されたのです。
胴元はロンドンを拠点に運営していたため、京都府警による勝手な判断に過ぎませんが、多くのプレイヤーを震撼させた事件であることは間違いありません。
 
 

プレイヤーが特定された理由

海外のオンラインカジノで、なおかつ氏名や住所も公開していなかった3人のプレイヤーが、どうして日本の警察によって本人が特定されたのか気になるところです。
 
本人特定のきっかけは、プレイヤー達の何気ない「SNSへの投稿」でした。
スマートライブカジノで遊んでいる様子を画像付きで公開していたのです。
スマートライブカジノで遊んでいた3人のプレイヤーの ID と、SNS の画像に写り込んでいた ID が同じだったことで本人が特定されました。
 
情報開示請求があれば SNS の運営会社は警察の指示に従う義務があるため、氏名や住所が明らかになり、逮捕に至ったのです。
 
摘発された3人が SNS にプレイ実績を投稿していなければ、日本の警察が本人を特定することは難しかったでしょう。
 
 

最終的に不起訴を勝ち取った弁護士の見解

最終的に不起訴を勝ち取った弁護士の見解

スマートライブカジノ事件で逮捕された3人のプレイヤーは略式起訴となり、10 ~ 30 万円程度の罰金刑を言い渡されました。
すぐに罰金を支払った2人は釈放されましたが、残る1人が略式起訴に納得できず、裁判で争う姿勢を見せたのです。
 
担当弁護士からは「賭博法で海外事業者の逮捕はできない。胴元を摘発できない以上はプレイヤーも逮捕できない」という見解を提出。
その結果最終的に不起訴を勝ち取り、晴れて無罪放免となりました。
 
弁護士を付けた1人に対しては略式起訴が取り消されましたが、最初に受け入れてしまった2人の処分は変わらず、今も前科が付いている状態です。
日本の賭博法における最大の目的は胴元を取り締まることなのですから、担当弁護士の見解に間違いは一切ありません。
スマートライブカジノ事件で前科が付いてしまった2人は残念でしたが、この不起訴処分という事実が「オンラインカジノは違法ではない」と証明された形と言えるでしょう。
 
 

オンラインカジノのプレイで注意するべきこと

スマートライブカジノ事件の概要を知ることで「今後オンラインカジノでプレイする時に、何に注意したら良いか」をある程度、ご理解いただけたかと思います。
 
まず最も重要なのは、ライセンスを所持する海外の合法オンラインカジノであっても、マイナーなオンラインカジノは避けるということです。
特に日本人ディーラーや専用テーブル、日本語を使ったコミュニケーションができるような無名のオンラインカジノは、スマートライブカジノ事件のように警察によって「日本に胴元がいるに決まっている!」と判断されてしまう恐れがあります。
 
そしてオンラインカジノはグレーゾーンなのですから、プレイの様子を SNS やブログなどで公開するのは避けるようにしてください。
決して違法ではありませんが、グレーゾーンである以上は個人や身近な友人などだけで楽しむことをおすすめします。
 
 

まとめ

まとめ

今回は【オンラインカジノ摘発事件の真相~弁護士の見解は?】と題し、より多角的な視点から情報を収集・簡易的にまとめながら「間違いなく安全な遊び方」を考察しました。
 
スマートライブカジノを楽しんでいた日本人プレイヤーは SNS にギャンブルを楽しんでいる様子を投稿したことで、警察に目をつけられ、逮捕されるというトラブルに巻き込まれてしまいました。

結果的には不起訴を勝ち取ったプレイヤーもいましたが、大切なのはオンラインカジノの選び方です。
日本国内で無名なオンラインカジノは避け、信頼と実績のある大手オンラインカジノで遊びましょう。